大学で出された天然染めの課題。
いろいろな素材を使って染めを体験することは大切で、実際、この課題をしたことによって、
「だいたい、この材料をこの媒染剤で染めると、こんな感じの色になるのかな~」と予想がつくようになりました。
天然染めは時間がかかりますが、次の作業は何?ということを覚えてしまうと、だんだんと手際よく染めることができるようになります。私はまだまだですが。
でも、手際がよくなったからといって、上手に染まるとは限らないのですよね。
微妙な温度調節や、かき混ぜ方で、ムラになったり、縮れてしまったり・・・
それでも、出来上がりの布や糸をみると、楽しくて面白いものです。
ここでは、詳しい作り方ではなく、主に写真を見ていただきたいと思います。
写真1 アボカドの浸染液作り
小さめのアボカドの皮5個分くらいを乾燥させ、水からだんだんと温めて、色素を抽出しているところです。
抽出は2回するので、わりと濃い色合いになっています。
写真2 アボカドの浸染液 温度調節
アボカドの皮から色素を抽出しました。
皮を取り除き、温度を調節しながら、布を染めているところです。
ムラができないようにゆらゆらとかき回しています。
写真3 銅・木酢酸鉄・アルミの媒染剤
布をアボカドの染液につけてから、次は媒染剤に浸します。あらかじめ用意しておき、さっとつけられるようにしておきます。
左から
- 青みがかった色の銅媒染
- 黒っぽい木酢酸鉄
- 肌色のようなアルミ
写真4 媒染剤につけて染色した布
左から
- アルミ
- 木酢酸鉄
- 銅
になっています。
一概には言えませんが、
天然素材の場合は、アルミはだいたい軽い色の仕上がりになるようです。柔らかい色合いの布や糸にしたい場合はアルミ媒染がよいかもしれませんね。
木酢酸鉄は黒に傾いた色合いの仕上がりになるようで、濃い色が欲しい時などに利用するのがいいかもしれません。
銅は、その中間色のような仕上がりです。
天然染めの標本作りのようで、とてもおもしろかったのと、一冊のノートになっていくワクワク感があって、作業は大変でしたが、染めの実践がみについた良い経験となりました。
天然染めの標本のようになっている一冊の本があります。