手織りをするには、織り機と糸が必要なのはもちろんのこと、道具類(製織道具)がいろいろと必要になってきます。
アルパカ
今回は織りに使う大事な道具をご紹介します!
板杼(いたひ)
板杼は左右のみぞに糸を巻いて使います。織り機には中央付近に張った経糸を開口する装置が付いています。踏み木を踏むと経糸を上下に分け板杼が通る場所ができます。これを開口(杼が通るので杼口とも)といいます。開口した場所に糸を巻いた板杼を横から通します。決まった順番で踏み木を踏み、右、左と通すことを繰り返すと織りあがっていきます。
板杼の長さは短めのもの、長めのものといろいろあります。横幅が大きいものを織るときは、長めのものが使いやすく、短いものだと右から入れた場合、途中で手を入れないと左まで到達してくれません。作業効率が良くないので、横幅に合った板杼を選ぶと良いと思います。
また、板杼に巻く糸の長さですが、たくさん巻けば長く織ることはできますが、巻いたところは膨らんでいるので、開口した場所に通しにくくなり、ひっかかってしまいます。これもまた、織りやすい厚さくらいの糸を巻き、作業した方が効率が良いでしょう。