リジットルーム織り機を語る

織り機

世界各国で手軽な織り機として発売されている卓上織機。主にリジットルームという織り機が普及していて、テーブルの上で気軽に織れるというところが人気なのだと思います。

筬(おさ)と綜絖(そうこう)が一体となり、2枚綜絖のものがリジットルームと呼ばれています。リジットルームを発売しているメーカーは多いので、型、素材、大きさ、サポートで選ぶと良いでしょう。織り具合は実際に織ってみないとわからないものなので、体験でさわってみると感じがつかめます。

私が購入したアシュフォード社製のリジッドへドルルームは「クローズドリード」というもので、筬と綜絖は「へドル」または「リード」と呼ばれます。

へドルは穴が開いているプラスチックが並んでいて、「穴・すきま・穴・すきま・・・」と順番に並んでいます。その穴とすきまに経糸を通し、セッティングします。

卓上機の左右にはへドルを置くサイドポストという数か所の置き場があり、上半分が開口する、下半分が開口すると決まっています。その開口した部分に緯糸を巻き付けたシャトル(杼)を左右から順番に通し打ち込み、織りあげていきます。

織り機を裏返すと、経糸を整経することができるものもあり、とても便利ですよ(整経ペッグが必要)

小さい40cmくらいの織り機であれば、時間があいたらテーブルに出して気軽に織れます。それよりも大きいものになると、大きいテーブルか、専用のスタンドが必要になるでしょう。マフラーであれば、1時間半くらいで織りあがります。

 

もう何十年も手織りをしている人生の先輩にお話を聞く機会がありました。その時におっしゃっていたのは、「経糸を張るのは時間がかかるけど、織りあげるのはほんの数時間。一気に織りあげないと目が変わってしまうのよ。だからこれは4~5時間で織りあげたわ」と大きなショールを見せてくださいました。

orihane
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私も織りというものは「こころの有りかた」がでてくるなと感じていたので、その方のお話にうなづきました。

 

リジット機でマフラーやランチョンマットなど小さなものだけを作りたい!という方は、40cm~60cmくらいのもので十分です。

また、織り機というと「とんとんとん」と打ち込み織りあげていくイメージをする方が多いでしょうが、リジットルームは打ち込むというより、糸を移動するという感じです。

「とんとんとん・・・」としっかりと打ち込みたい!という方は、本格的な高機を買い求めた方がいいでしょう。

リジッド機を使った手織りクラスと、簡易織り機をオンラインで受けられる講座などもあり、手織りもだんだんと身近なものになりつつあります。手織りだけではなく、羊毛フェルトを使った動物などを作るクラスもあります。羊毛、毛糸好きなかたにはいいかもしれませんね!

 

 

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