春夏秋冬の養生【秋】

香り

今、季節は秋。暑い長い夏が通り過ぎ、だんだんと秋らしい涼しさになってきました。一気に冬のような寒さを感じる地域もあるようですね。

道端にも植物園にも、いろとりどりの桜の花が風に揺れていて、心も体もさわやかさに包まれているような気分ですよね。

先日、夜中に目が覚めこんこんと咳が数回…これは?風邪?なんてちょっと思いながら朝目覚めた時には治まっていてホッとしました。

その後、ティートリーを数滴いれたスクワランオイルを喉と三首(首・手首・足首)あたりに塗り、暖かい紅茶を飲みました。

ティートリーには鎮咳作用の成分が含まれており、喉がイガイガしているときに使うことができます。また、紅茶は薬膳では体を温め、精神を癒します。

それでは【秋】の養生をまとめてみました。

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秋は乾燥対策と潤い補給を

立秋は8月7日頃。今の気候では真夏の気温を更新している頃で、まさかもう秋?なんて思う方は少ないことでしょう。

それでも確実に陽の気から陰の気が増えているのは、昼より夜が長くなっていることで感じることができます。

夜になると空気が澄んで、虫の声も響き渡り、星空もきれいに瞬いている。私たちの体も潤いが少しずつ減り乾燥し始め、指先の荒れや唇の荒れで気づくことも。ハンドクリームやリップクリームをそろそろ買わなきゃと思い始めるのもこの頃ですよね。

秋のケアポイントは髪、肌、爪、唇、喉、肺などの乾燥対策です。食べ物では白い食べ物や酸味と甘味を合わせた食べ物が、体を潤し、肺の滋養となります。秋のおすすめ食材を参考にしてみてくださいね。

五行

東洋医学の五行思想【木・火・土・金・水】に基づいて、人間の五臓、五体、自然界の現象の季節、方角、色、味など五行の特性を分類してあります。

  • 木…春  青  東  肝  怒  酸
  • 火…夏  赤  南  心  喜  苦
  • 土…土用 黄  中央 脾  思  甘
  • 金…秋  白  西  肺  悲(憂)辛
  • 水…冬  黒  北  腎  恐(驚)鹹

に対応し、例えば秋なら

季節は秋、色は白、方角は西、臓器は肺、感情は悲(憂)、味は辛味となっています。

秋の過ごしかた

秋の五行配当表は

  •  五臓
  •  五能
  • 悲(憂) 五志
  • 西 五方
  •  五気
  •  五色
  •  五刻
  • 辛 五味

「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが、空が青く高く、雲も高層にできる雲がくっきりと見えます。清々しい爽やかな秋の風景ですが、樹々は枯れ始め、冬に近づいています。

春夏では自然も人も活発に動いていましたが、だんだんと枯れてくる(秋冬)の気から守るようにして、心は外向きではなく安らかにする(収める)ことが大切です。

寒さから気血のめぐりがうまくいかなくなってしまう季節でもあるので、疲労を溜めず、精神や体を癒しながら過ごしていきましょう。

昼はまだ暑く、朝晩の冷え込んで気温変化も大きいので、首を守るスカーフ、薄いショール、さっと羽織れるアウターを持ち歩いていると活躍します。

秋おすすめの食材や香味野菜

  • ブドウ
  • リンゴ
  • 花梨
  • かぼちゃ
  • さつまいも
  • 山芋
  • レンコン
  • 人参
  • なつめ
  • クコの実
  • はちみつ
  • ゆり根
  • しょうが
  • 白ゴマ
  • 白きくらげ
  • 松の実
  • クルミ
  • 銀杏
  • 杏仁豆腐
  • びわ葉

秋おすすめのアロマ

  • ユーカリ
  • ティートリー
  • ペパーミント
  • ラベンダー
  • フランキンセンス
  • エレミ
  • ベンゾイン
  • ジンジャー
  • ネロリ
  • ジャスミン
  • ローズ
  • シダーウッド
  • サンダルウッド
  • パチュリ
  • ユズ

秋おすすめのアロマブレンド

  • ユズ 4滴(酸)
  • ネロリ 3滴(甘)
  • フランキンセンス 3滴(辛)

トップノートでユズの酸っぱさとユズ湯のほっこりとした安心感を。ネロリでふわっと甘い優しさとフランキンセンスの静かな透明さが秋の空を醸し出します。

  • オレンジ   4滴(甘)
  • ペパーミント 3滴(辛)
  • ベンゾイン  3滴 (甘)

20年前からおすすめしているブレンドです。クリスマスのシュトーレンを思い出すような香りなのですが、ペパーミントとベンゾインは肺の浄化として秋に向いていて、ベンゾインの和名は安息香といい、息を安らかにするのです。乾燥にも良いとされていて、手作りハンドクリームにいれてみては?

ハンドクリームレシピ

  • ミツロウ 5g
  • 植物油  25ml
  • 精油    6滴
  • 容器

まとめ

秋と言っても、暑い→涼しい→ひんやり→肌寒い→寒いとなる季節。体の変化もついていくことが大変な季節でもありますよね。

キーワードは「収める」外向きではなく、内に向いてだんだんと静かに過ごしていく。寂しい気持ちや悲しい気持ちになったりもしますが、白い食材や潤いを補う食材、なによりも収穫の季節ですから、美味しい果物や実、野菜も多く出回ります。

梨やブドウ、栗やきのこ、香りのものを取り入れながら、体調を調えていきましょう。

 

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