春夏秋冬の養生【冬】

香り

冬は、立冬、大雪、冬至、小寒、大寒、立春までの三カ月のことをいいます。冬、寒いという字が並んでいるのを見るだけでも、さむ~いとブルブルしてきそうな…

冬は夏に比べて風邪などに注意深くなる人が多くなりますよね。皆さんも乾燥した冷たい空気から体温を奪われないように防止したり、室内の湿度を保つよう、日頃からの知恵で対策してるのでは?

冬は五行の色からみると黒が対応していて、黒いものを食べると良いとされています。黒豆、ひじき、海藻類、黒ゴマなどを積極的に食べることで腎を養います。

黒いものを食べたらいいんだ…と知っていると、意識的に摂ることができるようになりますから、難しく考えず、ちょっと黒っぽいものなんだな…とスーパーで探し、取り入れてみてください。

写真のような黒豆茶は、もともと炒って売っている黒豆を使用して簡単に作れます。炒り黒豆にお湯を注げば出来上がり。もちろん、炒っていない黒豆から本格的に作る方が栄養価があるのでしょうが、手間がかかりすぎてとりいれにくいなと思ってしまうタチでして、少し栄養価が下がっても続けられる方を選んでしまいます。

薬膳の材料を手に入れるのには通販を利用することもできますし、製菓材料を取り扱っている「富澤商店」では、いろいろな材料がそろっているので、ワクワクしながら選べます。製菓材料が多くそろっていますが、お菓子作りは小学生の時にはまったっきりで…

還暦になり、薬膳を学ぶようになってから、クコの実や白きくらげが売っているんだと知り、それから買い物をするようになりました。

黒豆、大豆、クコの実、ハスの実、なつめ、ヒマワリ、松の実、白きくらげなど。お近くにあったらちょっとのぞいてみてくださいね。

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冬は寒さを避けて暖かく~陽の気を守る~

冬が寒いのは季節だから仕方ありませんが、できるだけ寒さを避けて暖かくし、心身を守るようにします。できるなら太陽が昇ってから起きだすと良いと「黄帝内経・素問」に書かれています。

体が寒く冷え切ってしまうと、筋肉が縮こまり緊張して血流が滞り、コリや頭痛、疲労感につながります。首、手首、足首を守るのはもちろん、お腹や背中も暖かくして守ります。

冬は太陽が出ている時間が短く、陽の気が足りなくなりがち。

陽は外へ出ていく力、陰は内にこもる力で、この季節は陽の気が外へ出て行ってしまわないよう、陽の気をしっかりと守るようにします。季節にそって家の中で過ごす時間を増やすようにすると良いですね。

外へ遊びに行きたい!という気持ちはもちろんあるでしょうし、クリスマスやお正月、バレンタインデーなどの行事があれば、外へ出かけたくなるのも無理はありません。イベントなどの特別な時間をのぞいて、この三カ月間の日常は、できるだけ家の中で楽しく過ごせる趣味をみつけたり、読書やサブスク映画を観たりして楽しんだり、資格試験の勉強時間にあてるなどの過ごし方もおすすめです。

そんなときのお供には紅茶がおすすめ。紅茶は体を温めてくれ血を巡らせる働きもあります。紅茶に入れる相性の良いものも以外にありますので、下記を参考にしてみてくださいね。

  • はちみつ
  • 黒糖
  • 砂糖
  • ジャム
  • 牛乳
  • 豆乳
  • シナモン
  • カルダモン
  • ジンジャー
  • クローブ
  • りんご
  • レモン
  • ブルーベリー

また、生ものや身体を冷やす食べ物は避けます。お肉でも体を温めるのは羊肉や牛肉になります。長ねぎ、椎茸を入れたすき焼きや鍋をいただいたり、ゆずを入れたお蕎麦で体をいたわってあげましょう。飲み物はコーヒーや緑茶は体を冷やすため、飲み過ぎには気をつけましょう。

五行

東洋医学の五行思想【木・火・土・金・水】に基づいて、人間の五臓、五体、自然界の現象の季節、方角、色、味など五行の特性を分類してあります。

  • 木…春  青  東  肝  怒  酸
  • 火…夏  赤  南  心  喜  苦
  • 土…土用 黄  中央 脾  思  甘
  • 金…秋  白  西  肺  悲(憂)辛
  • 水…冬  黒  北  腎  恐(驚)鹹

に対応し、例えば冬なら

季節は冬、色は黒、方角は北、臓器は腎、感情は恐(驚)、味はとなっています。

冬の過ごしかた

冬の五行配当表は

  •  五臓
  •  五能
  • 恐(驚) 五志
  •  五方
  •  五気
  •  五色
  •  五刻

空気の透明感が増し、星空がきれいに見える冬。樹々の葉は落ち寂しさもありますが、小さな日だまりで暖をとる小鳥たちの姿が可愛らしく、次の春をじっと待つ時季なのだということを知らせてくれます。

現在では遊ぶ場所も映画館、遊園地、スキー場、動物園、植物園など、一年中どこでも行けますし、朝、昼、夜でも明るく、活発に動き続けるイメージがついています。

ウインタースポーツは冬ならではですから満喫するとしても、自然の流れでいくと冬は内にとどまるということが、栄養滋養を貯蓄させ、陽の気を失わず健康を保つことができるとされています。

時々は心と体と相談し、まったりとおさぼり気分で冬時間を過ごしてみるのも調えていく上で大切なことだと感じています。

冬時間におすすめな「ご自宅ワークショップ」は

  • かぎ針編み(今、ブームですよね)
  • クロスステッチ(キットが売っています)
  • 刺し子(キットが売っています)
  • アロマハンドクリーム作り
  • ハーブ染め
  • みかんの皮でお風呂用陳皮つくり(上の写真は無農薬みかんの皮をハサミで切り乾燥させたもの)
  • ゆずの砂糖漬けつくり
  • 小豆からお汁粉つくり
  • 酒粕から甘酒つくり
  • 手足のツボ押し
  • 手足ぶらぶら体操
  • ラジオ体操
  • おうちでヨガ
  • ぬり絵で気分転換
  • 積読の本を制覇
  • お金の勉強
  • アロマテラピー検定に挑戦
  • メディカルハーブ検定に挑戦
  • 薬膳・漢方検定に挑戦
  • YouTubeに挑戦
  • Instagramに挑戦

私が興味のあるものばかり書いてしまいましたが、やったことのあるものばかりを並べてみました。還暦でも案外楽しめるものです。

検定に挑戦してみるのも面白いかもしれません。ただあれもこれもではなく、ひとつずつじっくりと向き合うのが冬の学び方かもしれませんね。

冬おすすめの食材や香味野菜

  • ゆず
  • ねぎ
  • にら
  • りんご
  • えび
  • 牡蛎
  • かぶ
  • ごぼう
  • 大根
  • にんじん
  • 椎茸
  • 山芋
  • 黒ゴマ
  • 黒豆
  • しょうが
  • にんにく
  • コショウ
  • 唐辛子
  • 黒米
  • ひじき
  • わかめ
  • 昆布
  • 牛肉
  • なつめ

冬おすすめのアロマ

  • ユズ
  • スイートオレンジ
  • マンダリン
  • フランキンセンス
  • ユーカリ
  • ブラックペッパー
  • ジンジャー
  • ジュニパーベリー
  • シダーウッド
  • スイートマージョラム
  • ベンゾイン
  • クラリセージ

冬おすすめのアロマブレンド

  • スイートオレンジ  3滴
  • クラリセージ    3滴
  • ラベンダー     4滴
  • 合計        10滴

心と体の両面がリラックスする香りのブレンドです。オレンジとクラリセージの甘い香りは幸福感を感じることができ、ほっとした時間をすごすことができます。疲れた週末、ぐっすりと休みたいときにおすすめのブレンドです。

  • ジュニパー  1滴
  • ブラックペッパー 1滴
  • ベルガモット 1滴(*光毒性に注意)
  • 洗面器にいっぱいのお湯(足が入れられる程度の温度で)
  • 合計     3滴

刺激的なジュニパーとブラックペッパーの組み合わせです。体を温め、体全体の巡りをよくしてくれます。ベルガモットの柑橘系の爽やかさと甘さで香りの調整を。芳香浴ではなく足浴のレシピになります。

まとめ

冬は寒さ対策で暖房器具で暖めることが多くなります。乾燥している空気がさらに乾燥しがちです。湿度をあげるために、加湿器、洗濯ものを部屋に干すなど対策をしている方も多いと思います。

昭和世代の私は、部屋のストーブの上にやかんや鍋が乗っていたことを思い出します。今はエアコンで部屋を暖め、ときどき加湿器をつけ、洗面器にお湯をはり精油を垂らして足湯をしたり、湿度調整をしたりしています。

寒ければ厚着をするという基本的なことも、人によっては苦手な方もいます。動きにくかったりして気持ちが落ち着かなかったり。私も厚着することが苦手なので、できるだけ薄着でいようとしてしまいます(エアコンの暖房も苦手、冷房は好きなんですが。10月終わりまで実は半袖を着ていたい…)

それでも年齢とともに体を大切にしたいと思い、ひざかけやタートルネック、指先が開いている手袋を利用して暖かくしています。

養生の方法の気に入った部分を参考にしていただき、あとは自分なりの合っている方法で、ご自愛くださいね。

秋の養生はこちらから ↓

春夏秋冬の養生【秋】 | Sikou to Aroma

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