アロマフレグランスの香調【フローラルタイプ①】

香り

香調(ノート)とは香水(フレグランス)における香りの調子の分類のことを呼びます。

前回は【シトラスタイプ】について書きました。以前の記事はこちらから ↓

アロマフレグランスの香調【シトラスタイプ】
香調(ノート)とは香水(フレグランス)における香りの調子の分類のことを呼びます。 花の香りが中心になっているフローラルタイプや柑橘類の香りが際立っているシトラスタイプ、深い森を感じさせる樹々の香りが漂うウッディタイプなど。 また...

今回は古くから人気のある【フローラルタイプ①】をご紹介していきます。

フローラルノート

道端に咲いている花にも心が癒され、近づいてみるとその花の香りが漂ってくる。

花の形や色、それぞれの特徴がありますし、バラひとつとっても香りを放つ品種もあれば、香らない品種もあります。

ガーデニングがお好きな方は、開花して花の香りを楽しむことが喜び・・・なんて方もいらっしゃるでしょう。

フローラルタイプの精油

  • ローズ
  • ジャスミン
  • カモミール
  • ネロリ
  • イランイラン
  • ラベンダー
  • ゼラニウム

など。ラベンダー、ゼラニウムはアロマティック、ハーバルに分類されるときもあります。

あまり一般的ではないですが

  • ミモザ
  • イモーテル
  • リンデン
  • フランジュパニ
  • ロータス

などもあります。

 

花の精油はしっかりと香り、揮発する速度もミドルに分類されるものが多く、香水やアロマフレグランスのメインとなる香りです。

花同士のブレンドは相性は良いですが、どれもこれもとなるとただ混ぜ合わさっただけというブレンドができてしまうので、主軸になる精油を決めてから、それを活かす香りを選んでいくと良いでしょう。

*以下、フローラル系の精油をご紹介しています。赤のアンダーラインが引いてある言葉は、個人のイメージを言葉にしたものです。嗅ぐ人によって、個人的な背景や経験などで違う形を連想することももちろんあると思いますが、参考程度に書かせていただきました。

ローズオットー ローズAbs

花精油の代表であるローズオットーとローズAbs。どちらもバラの芳醇な香りがしますが、よく嗅いでみると、濃厚さや甘さ、青臭さのちがいがあり、どちらが好きですか?とお聞きすると半々くらいの割合になります。

ローズオットーは水蒸気蒸留法、ローズAbsは有機溶剤抽出法で抽出され、ローズオットーの方が精油の採油率が少なく、価格は高くなります。

高価な精油ではありますが、活用方法は多いので小瓶でそろえておくといいかもしれませんね。

ピンク色から連想されるイメージは

  • 優雅
  • かわいらしい
  • 幸せ
  • やさしい
  • 甘い
  • 子供っぽい
  • 若い
  • ロマンティック

などがあります。ピンク色のローズは甘い香りがして、かわいらしくて幸せいっぱいなイメージがありますよね。

香りはというと

ローズオットー…青さのあるスッキリとしたバラの香り 爽やかな甘さ 苦味がある 透明感がある ローズAbsの濃厚さより薄め 上品な 優雅さがあり芳醇な香り ふちどりがないほわほわした薄ピンク色の雲みたいな形

  • ミドルノート 香りは強

成分は

  • シトロネロール
  • ダマスコン
  • ローズオキサイド
  • ゲラニオール
  • ネロール
  • フェニルエチルアルコール

ローズAbs…濃厚な甘いバラの香り 妖艶さがある 甘さが強く濃いピンク色のイメージまったりとした甘さ 油っぽい甘さ 華やかな花束のイメージ シベットのような香りがある セクシーさがある エレガントな 湿った丸みのある はちみつのような 平面的なべたッとした濃厚なピンク色の円の形

  • ミドルノート 香りは中

成分は

  • フェニルエチルアルコール
  • シトロネロール
  • ゲラニオール
  • ネロール
  • ローズオキサイド

ネロリ

ビターオレンジの木からは、花からネロリ、葉と小枝からプチグレン、果皮からはオレンジと採油され、香りの世界を広げてくれています。オレンジの香りが苦手という方はあまり出会ったことがありません。食べ物として食卓に並べられることも多く、もともと受け入れられていたからでしょう。

その中でも花から採油されたネロリは、フローラルな甘さと苦さが特徴的で魅力的な精油です。

ネロリ…光を感じさせる明るいフローラル 柔らかな香り 清純な 木漏れ陽のような 漬物のようなしょっぱさ クリーンな 懐かしい

  • ミドルノート 香りは中

成分は

  • リナロール
  • リナロール
  • 酢酸リナリル
  • ネロリドール
  • ゲラニオール
  • ネロール

ジャスミン ジャスミンサンバック

濃厚な甘さのジャスミンの芳香に包まれると、若干の息苦しさと安心感と突き上げてくる涙を感じる人もいるのではないでしょうか?

ジャスミンの香りはどこか動物的で生々しさを感じさせることがあります。だからこそ、人間の感情に訴えかける力が強いのでしょう。

泣きたくても泣けない人にジャスミンはおすすめです。涙を流すとストレスホルモンのコルチゾールが放出され気持ちが落ち着くそうです。

ジャスミンの香りは、どこか懐かしさと、肌や心にまとわりつく母親のような愛情を感じます。ジャスミンサンバックはジャスミンよりも軽く、精油としても使いやすい香りです。

ジャスミンAbs…濃厚な甘さ 妖艶な フルーティ 包み込むような 母親のような 蘭の花のような ユリのような 手に負えなさそうな セクシーな 個性的な 動的な

  • ミドルノート 香りは中

成分は

  • 酢酸ベンジル
  • フィトール
  • 酢酸フィチル
  • cis-ジャスモン
  • ジャスミンラクトン
  • インドール

ジャスミンサンバックAbs…濃厚な甘さの奥にスッキリさ ジャスミンよりも軽さがある 明るさ 青臭い ジャスミンティーのような

  • ミドルノート 香りは中

成分は

  • 酢酸ベンジル
  • cis‐ジャスモン
  • 安息酸
  • シス‐3‐へキセニル
  • インドール

イランイラン

アロマテラピー初心者の方がなかなか慣れない香り、イランイラン。むせるような甘く濃厚な香りをもちます。

日本には咲いていない種類の花ですし、近い香りをもつ植物もありません。しいて言えば、つるジャスミンとかが近いでしょうか?

イランイラン…むせるような甘さ 押しが強い 奥の方に薬品の香り 華やかな 官能的な セクシーな ダイナミックな香り ミステリアス

  • トップ~ミドルノート 香りは中~強

成分は

  • リナロール
  • 安息香酸メチル
  • 酢酸ベンジル
  • ゲラニオール

ゼラニウム

ガーデニング好きの方なら一度は植えたことがあるのではないでしょうか?葉を手でこすると精油と同じ香りがするので、触れるのが楽しみになる植物です。

ゼラニウムは驚くほど生命力が強く、一度枯れてしまっても根気よく世話をすると復活したりします。また、葉を差し木にして増やすこともできるので、気軽に植えてみてはいかがでしょうか?

ローズオキサイドなどの成分も含まれていて、ローズの代替品として使用されたりします。ローズより青みが買った香りなので、メンズフレグランスにも向いています。

ゼラニウム…青みのあるフローラルな香り やや甘さ ザラザラとした 粗い粒子が舞うような 透明感 波打ち際の砂 ナチュラル さわやかな クリーンな

  • ミドルノート 香りは中~強

成分は

  • シトロネロール
  • ゲラニオール
  • メントン
  • リナロール
  • ローズオキサイド

 

フローラル系の名香

  • パリ イヴサンローラン
  • レールデュタン ニナリッチ
  • アマリ―ジュ ジバンシィ
  • デューン イヴサンローラン
  • ホワイトローズナチュラル 資生堂
  • チャンス シャネル
  • シャネルNo.5 シャネル

フローラル系と相性のいい精油

  • サンダルウッド
  • パチュリ
  • パルマローザ
  • ベチバー
  • オレンジ
  • タンジェリン
  • ベルガモット
  • メリッサ
  • ライム
  • レモン
  • レモングラス

など

 

 

 

 

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