12月から【アロマブレンドデザイナー養成講座】が始まりました。
(公社)日本アロマ環境協会(AEAJ)の公式テキストを使用して、精油のブレンドについてお伝えしています。
毎回、精油を使う上での注意点をお話ししているのですが、力を入れてお伝えしているわけは、日々精油を使うことで、だんだんと慣れてしまう部分があり、おろそかにしてしまう部分も出てきてしまうことがあるからです。
AEAJでは、精油を肌に使用する際は、必ず希釈して使用するということは学んだ方は知っていらっしゃいます。
ですから、守りながら使用している方がほとんどだと思います。
今回ここでお伝えしたいことは濃度のことではなく、精油の扱い方です。
精油は以下の3つの特徴を持っています。
- 揮発性
- 芳香性
- 脂溶性
揮発性がなければ香りがたたず、鼻まで届いてくれませんし、芳香性がなければ、鼻に入ってもどんな香りの種類かわかりません。脂溶性であるから、植物油で希釈し体に使用することができるようになります。
精油を垂らすとき、ビンの蓋を開けますよね。一瞬ですが、周りの空気が入り込み、酸素がビンの中に入るわけです。湿気があれば、湿気も入っていきます。
精油は有機化合物の混合物ですから、酸素が入ってくれば、精油成分と酸素が結びつき、別の成分に変化したり、酸化していきます。
蓋をすぐに閉めて最小限にしても、酸化、劣化が起こり、粘りや香りが変化してしまいます。
ですから、トリートメントオイル、クラフト類を作成するとき、芳香浴を楽しむ際に、蓋を開けたらすぐ閉めることが基本です。
よく見かけるのが、精油を垂らした後、他の精油を選んでいる間に蓋を開けっぱなしにしている光景・・・
数種類ブレンドをする際は、精油を選んでおいてから垂らすことが、精油を劣化させないことに繋がります。
数種類のブレンドを決めるのに迷った時は、ムエットに垂らして数種類を合わせて嗅ぐか、気になる3種類くらいの蓋をいっきに開けて両手で持ち、鼻の近くで2~3回くるくると回して嗅ぎ、蓋を閉めるという方法がおすすめです。
また、アロマブレンドデザイナークラスでは、精油を良く知るためにひとつひとつをじっくりと嗅ぎ、言語化し、または色を塗ったりして、自分なりのノートを作成しています。
そのノートがあとで役にたつようになるので、じっくりと自分の記憶と突き合せたりして、精油を知っていきます。
香りを知り記憶すれば、精油ビンを何回も開けなくてもすむようになりますので、精油も長持ちすることに繋がっていきます。
精油は植物の貴重なエッセンスですから、なるべく新鮮で香りのいいうちに使い、私たちに寄り添ってくれる大切さを感じていただきたいと思っています。

